出会いアプリで知り合った女の子と食事をした後に、カラオケに行った。
彼女はルックスもそこそこ良くて、ちょっと痩せすぎかな?と思えるくらいに細かった。ただ、細身と言うだけで不健康な印象はなく、むしろ僕の下手なジョークにもケラケラと笑ってくる愛嬌の良さが魅力的だった。残念ながらそそるほどの艶気は感じなかったが、こう言う普通の女の子と、ともすれば夜を共にできるというところが、出会いアプリの魅力でもある。
だいたいが、出会いアプリの場合、何だか食事援みたいな形でメシだけおごって終わりというケースが多いのだけど、お酒も飲んでカラオケにまで付き合ってくれるのだから、これはもう一押しで今晩はラブホに行けるかな?なんて期待をしていた。
そのカラオケで、僕がある曲の歌詞をいじった替え歌を披露していると、思いの外、彼女に大ウケだった。
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すると、あはははははは!と彼女の大きな笑い声が響いた後、ブッ!と異音が轟いた。屁だ。
狙って放った屁ではない。大笑いして緊張がゆるんだところに襲いかかった事故屁だろう。痩せ気味の彼女から放たれるにはあまりにも豪快な一発だった。
僕は女の子の屁に興奮して「おならをかがせてください!」と懇願するようなヘンタイでもなければ、アイドルはうんこをしないと信じているような現実逃避者でもない。女性には子宮と言う男性にはない内臓器官はあるが、大腸から直腸、肛門に至る括約筋は性別問わず存在する。僕が毎朝、起き抜けに一発屁をこくことを日課にしているように、女の子も普通に屁はこくのだ。もちろん、ところかまわず屁をこくのは人間としてどうかと思うが、これは事故屁である。情状酌量してあげる余地はあるはずだ。
見ると、ごまかしようがない二人だけの空間で、女の子はさすがに自分のすさまじい音に気付いたのか、何だか気まずそうにしている。これではいけない。この後に予定されているホテル直行便の運航に支障が出る恐れがある。僕はそんな彼女をフォローするように言った。
「いやー、絶妙な合いの手ありがとう。あそこのタイミングでブッ!っていいよねー。さすがわかってるねー!」
僕と彼女がこの後、ホテルの門を潜ることはなかった。
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